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遥美沙樹:界

アナル開発研究家、オスガズムの先生こと遥美沙樹のオフィシャルブログです。

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トラウマを性癖に

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自分の性壁について、
お会いした際に聞かれれば特に抵抗もなく話すのですが、
これまでの人生の中で、年を重ねて初めてわかったことも多々あります。

その中で、ひとつの結論に到達したことは、
過去のトラウマは、その後の性壁になるということー


誰にでもトラウマはあると思います。
自分には全くないという方もいますが、
掘り下げてみれば、これがトラウマだったかもしれないと、
案外認めてしまうものだったりします。

私の場合も幾つかあれど、
ずっと哀しいと思っていた傷が、後のどうしようもない性癖へと変貌を遂げたものがありました。


私は過去にプライベートでハードMの嗜好を持っていました。
隷属型のMだと「思い込んでいた」のです。

それは主の命令に逆らうことなく、
ハードなプレイを受け容れていたからなんですが、
その、「思い込んでいた」ということを、痛感させられた事件がありました。

当時の私はカロリーを摂取することを尽く嫌い、
お腹が空いてもほんの微量な食べ物しか食べていなかったのですが、
それはもちろんスタイルを保持するためであり、
体質的に太りやすかったせいもあり、極限のダイエットをしていました。
あまりに欲求が激しすぎて、コンビニのパンに伸ばした手が震えるほどでした。

しかし何故そんな状態を繰り返していたかというと、
当時の主には、私の他にもプレーパートナーが居たからなんです。

いわゆる一番奴隷的な立場にいた私は、
その後からやってきた女の子に決して負けるわけにはいかなかったのです、
その彼女の顔はお世辞にも美しいとは言えず、容姿もどうなの的な体型でしたが、
私が持って居ないものを持って居た女の子でした。
彼女は当時19歳で処女だったのです。

今考えると、SEXを知る前にSMを知ろうとした彼女に、
何か焦りに似たものを感じて居たのかもしれません。
絶対に負けたくないーそう思って居たのです。

しかし何を求めても受け容れる私に、
当時の主は、とうとう私の精神を破壊することを始めました。
それは狂わせるというものではなく、
私の中に棲む獰猛な自我を叩き壊す目的だったと思います。

私は比較することに、
そこで勝つことに、
どうしようもない快感を覚えて居たのです。
それを破壊するためには、
私が一番して欲しくないことをする必要があったのでしょう。


ある日、
バイトを終えて深夜に帰宅すると部屋の灯がついていました。
当時の主は私の部屋の鍵を持って居たので、
私が帰る時間も知っていましたし、先に来て寛いでいるのだろうと思って居ました。

ところが開けた玄関先には靴が2つ。
そのもうひとつの靴が誰のものかを把握する前に、
リビングから耳を裂くような女の甲高い喘ぎ声が響きました。

全身がビクンと飛び跳ねる衝動を覚えました。
その後、私はリビングへの扉を勢い良く開けました。
そこには、
私のベッドの上で、当時の主と、その彼女が重なり合う姿がありました。

私は自分の中の慟哭を必死に抑え込み、
なんでもないという顔を作り、その最中の主に対して挨拶をしました。

「おかえり、美沙(当時の呼び名」。)

私の顔から表情が消えた瞬間でした。
すべての感覚がフリーズした瞬間でした。

なんの弁解もない。
その行為を止めようともしない。
私が帰ってくることを解って居て、私の部屋を使ったのだろう。
何故?
何故?
何故?

私はぐるぐる回る思考を抑制しながら、
荷物を降ろしたり、コートを脱いだりと、
故意に忙しなく動きました。
そうすると当時の主はこう言いました。


「そこ座って、見て居なさい。目をそらすな、いいね?」


主の命令には絶対ですので、私はその通りにしました。
私は長椅子に腰掛け、規則的に動く主の腰と、
それを受け容れる度に頰が紅潮するその女を、
なんの表情も浮かべず観て居ました。


その頃には、私の思考回路もフリーズし、
考えることも止めて居ました。
だから哀しいとか、辛いとか、そういった感情も湧いてこなかったのです。
ただ、その異様な空間に漂う、ひとつの個体のような感覚でした。

やがてその行為は終わり、
初めてを亡くした女は泣きながら男にしなだれかかり、
男もまた、優しく抱きしめる、いわゆる「アフター」の後、
女が帰るというので、男が送っていくという話になりました。

うまく服を着れない女を受け止め、
服を着せてやる男ー
そして2人で外に出ようとした時でした。


もしもあの時、
あの一言がなければ、
私は、まだ誇り高いMでいられたのかもしれません。
こんな奴隷を所有していられて羨ましいと、
賞賛される主の傍にいるMで居られたのかもしれません。
しかしその言葉は、
あっさりと私の虚像を叩き壊しました。


「じゃあ、一緒に帰るから。後始末よろしくな。」


どうして私が、
他の女とヤッた後始末をしなくてはいけないのか!!!
私のベッドを勝手に使い、
私の道具を勝手に使い、
洗いもせず、消毒もせず、
しかも汗まみれになったシーツと、使用済みのコンドームを置きっ放しにし、
平然と帰れるのか!!!

女も女だ!!
私に気遣いの一言もなく、
自分だけ大変な想いをしたという雰囲気のまま、
平然と帰れるのか!!!


自分の中に、
初めて憎悪を自覚した瞬間でした。

その憎しみと怒りを、
なににぶつけたらいいのかわからなかったのです。
私は真夜中に部屋を飛び出し、
近所のコンビニでカートから溢れるほどの食べ物と酒を買い込み、
帰宅してそれを次から次へと口へ運び、酒で流し込むということをしました。


泣いて居るのか怒って居るのか、
もう全くわからない感情ー
この先の展望もない、自尊心もない、
どうやって明日を迎えたらいいのかわからなかったのです。


いつのまにか眠ってしまい、
気がつけば部屋は真っ暗で、
妙な匂いを察知して目が覚めました。
頭が重く、体が思うように動かず、喉が焼けるようでした。


その匂いの正体は、
灯油ストーブの不完全燃焼でした、

人は、危険予測というものが備わって居るのかもしれませんね。
咄嗟に窓を開け、換気扇をつけ、玄関のドアを開けて外へ飛び出しました。


今がいつで、何時なのかもわかりませんでした。
あたりは暗くても、いつもどおりの街の音がしました。
それが妙にホッとしたのを覚えて居ます。

それから暫くして、
現状を把握しようと部屋に戻ると、
割れたガラスの破片と、壁に打ち据えてバラバラに破損した携帯電話がありました。
当時はTVも置いて居なかったので、
PCを起動することでしか「今」を知るすべはありませんでした。

ポータルサイトを見ると、
私はどうやら約一日眠って居たようでした。
きっと心配しているだろうな、
これまで24時間も連絡を取らなかったことばありませんでした。
しかし携帯は繋がらないので、
PCメールにアクセスしているだろうな。
なんて言おう、まずは謝らなきゃ・・・
そんなことを考えながら、メールソフトを起動しました。

ところがー
当時の主からのメールは1通もありませんでした。


これが私を更に逆撫でる結果になりました。
そして極めつけは、3人の秘密の掲示板には、
その主と、その女のやりとりが昨夜と今朝、そして今夜と書き込まれており、
まるで私なんて最初から居なかったかのようでした。


生まれて初めて、
必要とされない哀しさを知りました。
私はいつだって、必要とされた人間でした。
これまで自分の思うままに生きてきました。
それはまるで、人生のエンディングを迎えたような気分でした。



死のうとは思いませんでした、
死のうとするのは、まだ余力があるからできるのだと今でも思います。
その時の私は、そんな力すらありませんでした。


とにかく、ここから消えてしまいたい。
私という存在が、必要とされないのなら、
私は消えてしまいたい。


そこから、なにをするでもない日々が過ぎました。


自分から何かにアクセスすることを、
完全に拒んだのです。
それが何日続いたか分かりませんでした、


脳裏に浮かぶのは、あの時の光景ー
それだけしか記憶がないような、そんな日々でした。


しかしそこから、私がどうやって這い上がったのか、
それは今回の主題から逸れてしまうので割愛します。


その大きな大きなトラウマが、
のちに私の大きな性壁となってしまうのです。


隷属型のMだと思い込んで居た私は、
その後、職業女王の道を辿ります。
ハード系女王と言われつつも、根っこにはトラウマを持つ、
いわゆる「影あり」でした。

そんな折、
ひとりのフランス人がこんな提案をくれました。


「美沙樹の興奮した顔が見たい。そのためなら何だってする。」


最初は笑い飛ばしたのですが、
彼は半分本気でした。
この「半分」とは、彼にとってであり、私にとっても半分でした。
その言葉が、私の新しい扉を開きました。


私は彼に言いました。
「私の目の前で若い日本の女とSEXしてほしい。ただし私から絶対に目を逸らさないで。」


彼はそこにどんな真意が隠されているのかも探ろうとせず、
それを承諾しました。


そして当日、
フランス人独特の甘ったるい、濃厚なSEXを展開している男女の横で、
私は長椅子に足を組み、それを観察して居ました。
彼は真横にいる私を見ているのは不自由なので、
真正面に来てほしいと言いました。
私はベッドヘッドの上に移動し、そこから見ることにしました。
眼下には、身もだえ、大きな乳房を震わせながら甘い声を発する女がいて、
目の前の男は終始、私に興奮しているかと聞いて来ました。


なんどもなんども、
あの時の光景がフラッシュバックし、私を苦しめました。
最初はただ、見守っているだけでしたが、
あるタイミングから、私はその男の頰を平手で何度もビンタしていました。
涙がとめどなく流れ、嗚咽に似た声が出ました。
男の髪の毛を鷲掴みにし、何度も何度も殴りました。

そのうち、男の顔が赤く腫れ上がり、涙でぐしゃぐしゃになる頃、
自分の下腹部が、得も言えぬ熱を発するようになりました。
熱が疼きに変わり、溢れ出る雫を捉えました。
自分のトリガーが外れた音を、私は今でも覚えて居ます。

気がつけば、
私は二人に抱かれて居ました。
否、二人を抱いて居た・・・・のでしょう。


熱く唸る下腹部に男の顔を埋め、
私は女と口中を蹂躙するような長いキスをしていました。
上の口と下の口、両方を深く深く埋めることでしか得られないものがありました。
その男と女も繋がったままで、
私が果てたとほぼ同時に、彼らも果てました。

そうして3人で、理由もなく笑いあいました。
そこに愛なんてあったのかどうかー
そんなことは問題ではなくて、
ただ、自分を晒け出して相手と向き合うことが、
どれほどに自分を解放することができるのかを知りました。


私が傷だと、生涯抱えるであろうと思っていたトラウマは、
こうして私の性癖へと変わっていきました。

その後、誰かのSEXを見せろと積極的に申し出たり、
悪ノリで参加するようになったのは、
付加価値だったとは思いますが(笑)。


エクスタシーを得ることは、
決して容易いことではありません。
否、インスタントなら容易いでしょう。
しかし、心が震えるほどの、この瞬間、幸せだと感じられる絶頂は、
簡単には手に入りません。

でも、
あなたの中に、未だにワダカマリとして巣食っている、
「幼いあなた」が居るのなら、
案外それが、あなたにとってのキーパーソンかもしれません。

現在、
他人のエクスタシーを開発する仕事に従事するものとして、
私はあらゆる方向性を示唆し、
ご縁があった方々を導かせていただいています。

言いにくいことかもしれませんが、
何か、思い当たることがあれば、
ぜひご相談くださいね。

長い文章におつきあい下さいまして、ありがとうございました。
この文章は、ノンフィクションです。


| アナル開発学 | 00:46 | comments:6 | trackbacks(-) | TOP↑

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| | 2017/03/24 14:45 | |

Re: 初めまして。

みゆき様

こんにちは遥です。
コメントありがとうございます。
そして共鳴してくださってありがとうございます。

奴隷とは、
主人の喜びこそ自分の喜びと感じられること、
恋人は、
共に手を繋いでいても別々の道を、
同じ目線で歩こうとしている関係を言うのだと思います。

私もその区別に苦しめられた時期がありました。
だから今も奴隷は所有しません。

この記事を読むことで、
なにか迷いが出たのなら、 良い機会かもしれませんね。

| 遥 美沙樹 | 2017/03/27 12:39 | URL |

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| | 2017/06/29 03:20 | |

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| | 2017/07/15 03:20 | |

Re: タイトルなし

Mさん
お返事遅くなってすみません。
指先からこちら側の感情が相手に伝わるというのは、よくあります。
なにぶん腸は感情の臓器なので。
なので、好き好きと思いながらやって差し上げると、
だいたい大丈夫だったりしますよ。

| 遥美沙樹 | 2017/07/17 23:26 | URL |

Re: 今日は中途半端で申し訳ございませんでした。

先日はどうもありがとうございました。
少しずつ進化していくと良いのではと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

| 遥美沙樹 | 2017/07/17 23:27 | URL |















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